MUKU-DATA   S様邸 一枚板テーブル:板屋楓 設計監理:金子勉建築設計事務所 施工:そりっど/箱岩智子

一枚板と室内空間の関係はとても面白い。
絞られた長めの廊下を抜けると、天井高4m以上の大きく抜けて開けたLDKにつながる間取り。
この開放的な空間に2.5mの一枚板を搬入した。

一枚板の最大の楽しみは仕上げた板にワックスを塗りこみ見えなかった顔が表れてくる事なのですが、
それと同じ位、出来上がった室内に搬入してどのように見えるか、どう空気感が変わるかを感じとる事も
楽しみの一つです。

床はナラで小さい節や色の濃淡の入る自然のままのグレード。
大きな板だったので、どのようになるか楽しみだったのですが、
あっさり自然に溶け込んだという印象です。
劇的にその空間が変わる事もあるし、今回のように一体となって溶け込んでしまう場合もあって
その都度その感覚を楽しませてもらっています。
以前金子さんが言っていた「僕の空間は強いから材種どうこうでは変わらない」的な言葉を思い出します。
金子さんしか持っていない仕掛けや隠し味など何かあるのかもしれませんね。

いつも感じる木(材種)と室内の関係・・
考えても答えは未だ出てきません。
いいなぁ~ っていう感覚的なものなのかもしれません。

コメントを残す